おみそコラムcolumn
甘酒(あまざけ)

甘酒は古くからある甘味発酵飲料で、日本書紀に登場する「甘甜酒(あまのたむざけ)」がその起源とも言われています。私たちが現在、食する甘酒は室町時代以降に登場します。
江戸時代には暑気払いとして甘酒売りの行商まで出るほどで庶民に親しまれました。ですから、甘酒は俳句では今でも夏の季語となっています。

作り方は米糀を用いる方法と酒粕を用いる方法があります。一般的には原材料は米と米糀です。
米を炊いてお粥をつくり、そこに米糀を混ぜ合わせ一定の温度管理でつくります。
次に六甲味噌の製法をご紹介しておきます。弊社では米糀だけでつくります。
米糀に湯を加え温めて粥状にします。これを一定の温度と一定の時間で管理をすると、
デンプンが糖化分解することにより、トロッとした甘味のある飲料になります。
甘酒は製造過程では糀の酵素による発酵に加え乳酸菌の発酵も進行します。
そのため「日本のヨーグルト」とも言われています。
※一部の甘酒は糖類を加えたものがありますが、弊社では加糖はしていません。

甘酒の成分はブドウ糖、オリゴ糖、ビタミンB1,B2,B6、アルギニン、グルタミン等のアミノ酸です。中でもブドウ糖は20%程を占め、これらの成分は医療で用いられる点滴とほぼ同じため、一部では「飲む点滴」とまで呼ばれています。
甘酒は上記の内容成分から疲労回復、消化吸収をよくする等の効果があるとされています。また発酵物であること、さらには食物繊維も多いため、メタボ防止のダイエット効果や、腸内環境を整えることが、美容にもつながると言われています。

甘酒には、酒という字が使われているため、お酒と間違われやすいですが、六甲味噌の「あまざけ」にはアルコール分は含まれていません。ですからお子様からお年寄りまでご家族で楽しんでいただける健やか飲料です。冷やしても温めても美味しくいただけますので、夏は熱中症予防に、冬は生姜を加えて風邪の予防に…と一年を通して飲んでいただきたいです。また、お料理の甘味調味料としてもお使いいただけます。