おみそコラムcolumn
味噌の賞味期限と保存方法

近年、食品の賞味期限の問題が多く取りざたされました。その為、消費者の皆様から味噌の賞味期限についての質問をいただくことがあります。

1995年4月より食品の日付表示が賞味期限と消費期限に変わりました。品質保持の期限そのものを示したほうが消費者に有益との考えからのようです。お弁当、お惣菜等、5日以上、日持ちしない食品は年月日で消費期限を表示しています。一方、味噌を含めた加工食品は賞味期限表示になっています。賞味期限とはその商品の品質保持期限で、言い換えれば美味しく食べられるであろう期限です。ですから賞味期限が過ぎると食べられなくなるのではありません。この場合、未開封でラベル等に記載されている方法で保存して頂くことが前提条件になります。

味噌に関しては保存の方法次第で食べられる期間はもっと長くなります。冷蔵庫で空気に触れないように密封して、水分が入らないように上手く保存して頂くと、賞味期限が過ぎても美味しく食べられます。また冷凍保存もお勧めです。味噌は基本的にカチカチに凍ることはありません。常温で少し置いておけば普通に使って頂けます。

「美味しい」の基準は人それぞれです。賞味期限はあくまでも目安として考えて頂き、保存や調理の工夫等で大切な食品を無駄なく使っていただきたいと望んでいます。ちなみに味噌で言えば、賞味期限が切れても煮込みや炒め物に用いると、香りが出て美味しく頂くことができます。