おみそコラムcolumn
味噌の容器と保存について

 六甲味噌では味噌の容器のほとんどをガゼット袋にしています。
一見、分厚いビニール袋のようですが、この袋は空気に触れる一番外側はナイロン、
中面は酸素を通しにくい「エバール」という素材、そして味噌に触れる内面はポリエチレンの複合フィルム製です。
 もう少し詳しく説明致しますと外面のナイロンは耐久性が良く、中面のエバールは味噌の酸化(変色)を防ぎ、内面のポリエチレンは食品への安全性が高いものです。
つまりは味噌の容器としては、最適の優れものなのです。

 お客様からは「カップに入ったものはないのですか?」とのお問い合わせもいただきますが、
消費者の方を慮った結果、現在の袋の容器に至りました。
理由の一つは前述した機能性ですが、次に価格も挙げられます。
プラスチック製等のカップとガゼット袋では素材の使用量・重さが違い、それが商品価格に反映されます。
自ずとカップ入りのものが高くなるわけで、その分が消費者の方への負担につながります。
またカップ入りの場合、商品の体積がガゼット袋入りの約3倍の大きさになります。
そのため商品配送に用いる梱包のダンボール等も多く必要になり、さらに物流コストも高くなります。
こちらも消費者の方の負担として商品価格に反映してくるわけです。
 これらのことは全て資源の利用にも係わり、環境問題にもつながってきます。

  味噌の保存についての基本は
      1. 濡らさない
      2. 乾かさない
      3. 冷蔵庫で保存

 ガゼット袋入り味噌は封を切った後の保存においても、カップ入りより手間がかかりません。
味噌の保存で一番大切なことは空気に触れる部分を極力少なくすることと乾かさないことです。
なぜなら味噌は他のもののニオイを吸着するからです。カップの容器では空気に触れる面積が多くなり、
味噌を使う度にカップと蓋の間にラップをする等の手間がかかります。
 一方、ガゼット袋の場合は袋の片隅を小さく切って縛りだすことが可能です。
切った袋の側を折るようにしてクリップでとめていただくと、味噌が良い状態で保存できます。
(その味噌を袋のまま密閉できる容器に入れるともっと完璧です。)

 味噌の器にも六甲味噌は環境や皆様のことを考えて商品作りをしています!