素晴らしい本の中に...
木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」のことはご存知の方も多いと思います。
絶対不可能を覆したリンゴの無農薬をされた方です。
現在はその自然栽培の農法を広めるための講演、執筆活動もされています。
木村さんの新しい著書「奇跡を起こすー見えないもの見る力」に
原発事故のことに触れられた章がありました。
その中で味噌屋としてはとても興味深い一説を発見しました。
最初に、玄米、味噌、醤油等の日本の伝統食の良さ、
とくに味噌や納豆など豆を使った発酵食が充実していることを述べられ、
「この昔ながらの和食が放射能から体を守ってくれると言われている」
と書いてありました。
その理由として、長崎で原爆患者の治療に当たった
ある医師の記録が紹介されていました。
以下、抜粋です。
「浦上第一病院(現・聖フランシスコ病院)の秋山辰一郎医師は
原爆投下直後から職員と被爆者の治療に当たりました。
しかし、爆心地に近かった病院で医師や看護師など
職員自身も被爆していました。
秋山医師は職員達にワカメの味噌汁と玄米を食べること、
白砂糖や甘いものを避けることを指示したそうです。
秋山医師自身が、その食事で結核を直した経験がありました。
被爆して運び込まれた患者には、
血液濃度を保つために水を飲まないことを指示し、
塩の効いた玄米おむすびやワカメの味噌汁を与えました。
その結果、この病院のスタッフは
原爆症になった人がひとりもいなかったそうです。
また病院でも多くの命が救われたそうです。」
以前も原爆症と味噌に関して、
広島大学の教授のお話を紹介したことがありましたが、
今回、この本を読んで、
味噌が放射能から体を守ってくれるかもしれない...と
新たな希望が生まれました。
その為にも味噌造りに励まねばなりませんね!